2015年09月18日

な顔をしている

「びっくりしたのはこっちだ。何度で焼いてたと思ってんだ。―触ってないな?」
「うん。。。。そうやんな、火傷するよな。。。ごめん」
予想外の行動が、アキには多すぎる。
「お前、もういいから座ってろ。な?」

昨夜と同じように、桐谷は部屋に入ったアキにすぐ風呂に入るよう言った。
その間にグラタンを焼き始め、丁度焼きあがった頃、アキが風呂から出て来た。
何か手伝いたいと申し出たアキに、サラダを盛りBB敏感付けていた桐谷は、オーブンからグラタンの皿を出してトレーに載せてくれと頼んだ。
これを使えと濡らした布巾を渡す前に、アキはあろうことか素手でオーブンに手を突っ込んでいて、久々に肝が冷える思いをした。

「お前、料理しないだろ。いつも何食ってんだ?」
しゅんとしてダイニングの席に座ったアキに、桐谷は声を掛けた。
「えっと。。。コンビニとかで適当に買ったりとか」
「だろうな。量も全然食ってないだろ」
「。。。何で?」
「細いし、あんまり栄養巡ってなさそうに見える」
「はは、何それ。けど一人やとあんま、食べる気せえへんし」
「一緒に食う奴はいないのか」
「親しい人は。。。あんまおらん」
雰囲気的には、アキはそう人当たり康泰旅遊が悪いようには見えない。けれど、その言葉にすんなりと納得している自分もいた。
「寂しい奴だな」
「。。。そうやね」
ぽつりと返す声。
桐谷はアキに背を向けてオーブンからグラタンを取り出していたが、今アキがどんのか、見えたような気がした。


湯気の昇るグラタンをひとくち口に入れて、アキは目を丸くした。
「おいしい。。。。めっちゃ、おいしい」
呆然としたように漏らしたアキに桐谷は苦笑した。
アキはじっと桐谷の方を見ながら、もぐもぐと口を動かす。
「これ、ホウレン草?」
「ああ。鶏も入ってる」
結局具材は、鶏と冷蔵庫にPretty Renew 黑店あったホウレン草をソテーして入れた。
「天才やな、桐谷さん」
無邪気に微笑んだアキに、だから大袈裟だと返す。



Posted by 清風伴明月 at 12:25│Comments(0)
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